top of page

日立市民の皆様へのメッセージ

 今、日立市は全国でもワーストクラスにランクされるほど急激に人口減少が続いています。加えて街中(まちなか)の中小企業や商店の廃業が日常的にみられるなど大変に深刻な状況下に あり、ハローワークで 職探しをする中年や若者の姿が多くなってきています。

 一方、消費税増税、医療費の負担増、年金減額等に加え、日立市においては4月から 上下水道料金の値上げも予定されているなど一般市民の家計は苦しくなるばかりであり、 増してや将来に対する雇用不安や漠然とした不透明感が漂っている中で 105億円ものお金をかけて庁舎建設に今すぐ着手する緊急性や重大な理由が本当にあるのか、大きな疑問があると思っています。

 市において今急がれるべき優先政策は、急減している人口減に歯止めをかけることや雇用の場を増やす対策であり、そのような中での105億円の庁舎建設は将来に不安を抱く一般の市民感情からは大きくかけ離れており、良し悪しの理屈を超えて、市当局と市議会の良識が問われている問題であると思っています。

 したがって、庁舎建設を即時凍結し、原点に戻って再検討することを求めるものであります。

 私どもとしましては商工会議所の会頭を務めるなど市産業経済の発展に寄与されてこられました山本大先輩をはじめとする各界の方々が日立市の将来を大変心配されている心情に深く感銘を受けまして、賛同者を募り、勇気を奮い起こし、共に立ち上がる決意をいたしました。

 私どもはこの日立市内で昭和、平成という時代を通して事業を営み、生計を立ててきましたので 日立市には大きな恩義を感じており、愛着心は誰にも負けないと自負しております。

 だからこそ、日立市の再生を誰よりも望んでいますし、さびれた日立市を後の世代に 残すわけにはいかないと思っています。

 市ご当局には、是非とも若い世代が希望を持って生きていけるように日立市の再生を図ってほしいと願っていますし、その役割の一端は我々大人にもあると考え、その務めを 果たす意味からも今回、賛同する方々と力を合わせてこのような行動を起こしました。 市勢の沈滞傾向は時代の流れであり仕方がないと片づけてしまうことは簡単ではありますが、日立市は、今、傍観して衰退への道を辿るのか、英断を下して再生への道を歩むのか、まさに、その岐路に立っていると考えています。

 市ご当局におかれましては今の流れを勇断を持って堰き止め、総力を挙げて市再生への道を切り拓いていかれますことを切にお願い申し上げる次第でございます。

 市民の皆様におかれましては、私どもがどうしてこのような行動を起こさざるを得なかったか、要望の趣旨と私どもの心情をご理解いただきますとともに、今回の要望に対し、ご賛同とご支援を賜わりますよう心からお願い申し上げます。

 

平成26年2月25日

日立市の再生を考える市民の会

共同代表 山本忠安 高濱正敏

事務局 0294-21-0278

bottom of page